125ANNIVERSARYCONGRATULATORY ADDRESS

京都大学医学部附属病院開設125周年を祝して

京都大学医学部附属病院開設125周年、誠におめでとうございます。

私は京都大学を退職後、2022年10月より公益財団法人田附興風会の理事長を務めております。田附興風会は、膿胸を患った大阪の実業家田附政次郎氏が、京都帝国大学医科大学附属病院(現在の京都大学医学部附属病院)にて治療を受けて快癒したことにより京都帝国大学医学部に提供されたご寄付によって、「医学に関する総合研究を行い、もって学術、科学技術、文化の振興・発展に寄与すること」を目的として約100年前の1925年に創設されました。そして、その目的を果たすべく、臨床医学研究用病院として1928年に大阪の地に医学研究所北野病院が開設されました。
開所当時は、研究所長、病院長共に京都帝国大学医学部の教授が兼務されるなど、貴院の全面的な支援を受け、その後現在に至るまで、貴院のご支援と密な連携により、高度先進医療と高度急性期医療を担う国内有数の中核病院に発展することが出来ました。

これからも引き続き貴院との連携により、医療人の育成や高度医療の提供、新しい医療の開発を通じて、社会に貢献できれば幸甚です。これまでのご支援に心より感謝申し上げますとともに、貴院の益々のご発展を祈念申し上げます。

京都大学名誉教授・公益財団法人田附興風会 理事長 稲垣 暢也の写真

京都大学名誉教授・
公益財団法人
田附興風会 理事長
稲垣 暢也