125ANNIVERSARYCONGRATULATORY ADDRESS

スポーツ界における多大なるご貢献に感謝申し上げます

この度は京都大学医学部附属病院が開設125周年を迎えられましたこと誠におめでとうございます。長きにわたり地域、並びに医療界に貢献されてきた皆様方のご功績に感謝致しまして、心より御祝い申し上げます。

私は京都という土地に生まれ、この地を主戦場として37年間競馬騎手として過ごして参りました。私にとっても先生方は身近な頼れる存在として、いつも心強く感じております。騎手という職業は、常に怪我や故障と向き合っていかなければならなく、身体のコンディションというものがパフォーマンスに直結します。これまでも数多くの怪我を経験してまいりましたが、築き上げられてきた治療技術、先端的な医療により助けて頂いたことに改めて深く感謝しております。

昨今の医療技術の進歩は、私が騎手としてデビューした頃と比較しても手術手技の変化、怪我の治りの速さからも格段の違いが身をもって感じられます。再生医療や先端医療機器など、取り組まれている内容が多大なる貢献をされていることを報道からも目にしております。

今後も世界、日本の先駆的な存在としてスポーツ界だけに留まることなく幅広い分野でさらなる飛躍を期待しております。

最後になりますが京都大学医学部附属病院の先生方、御家族様、並びに関係者の皆様方へ心からの感謝を申し上げますと共に、今後の御清栄と益々のご活躍を念願し祝辞とさせて頂きます。

JRA 騎手
武 豊